人質の朗読会

小川洋子

ゲリラに襲われ、人質になった日本人観光客と添乗員の8人。
囚われている間に、8人それぞれが今まで経験したことを書き留め、朗読し合ったテープが公開されました。
その内容とは…。


短編集のような作品です。
しみじみと読んでしまいました。
いろいろ思うところはありますが、人間、いつどこで命を落とすか分からないな、と。
ニュースでは数字になってしまう死者にも、それぞれ名前があり家族があり思い出がある。
当たり前なんだけど、常に意識しているか…と聞かれると自信がないですね。

小川さん、いい仕事するなあ。
装丁も素敵です。