盤上のアルファ

塩田武士著

ひそかに推し続けてきた塩田さん。
なんと!本屋大賞の候補に『罪の声』が挙がっていてびっくりしたのです。素直に嬉しいです。
大賞になるとは考えにくいのですが(←失礼。でもほら、知名度がまだそれほどね)、多くの人が塩田武士という作家に興味を持ってくれるいい機会になりました。
昨年いくつか賞を受賞されたので、このまま今年も波に乗っていただきたいと願っております。

さて、今回読んだのはデビュー作。
将棋のお話なので「理解出来ないと面白さも半減だろうな」と思って避けておりました。
しかし、「もし大賞獲ったら、過去の作品も図書館で借りられちゃうな。今のうちに読んどこ」と、借りて来ました。

新聞記者の秋葉と、いったん諦めたプロ棋士の道を目指す真田。
最悪の出会いだったのに、将棋の世界に引き込まれいつしか真田を応援するようになる秋葉。
真田が挑む奨励会三段編入の試験対局。プロへの道は拓けるのか…?

将棋わからなくても面白かった。(情景が浮かび易かったのはきっとアニメ「三月のライオン」のおかげ)
わかったらもっと面白いだろうとは思いますが、将棋には興味なくて。子供の頃、ちょっと教えてもらったのですが、駒の動かし方すら覚えられなかった…。
続編も出てるので、早速借りて来ようっと。
他にも未読作があるので、しばらく塩田祭りです。